医事・世事をフリートーク

たばこの無い国 —喫煙者の権利もしっかり守ろう—

2005.07.01

愛煙家でありながら、周囲の声を配慮した結果、気の弱い私は、ついに喫煙断念に追い込まれてしまいました。

ところで、20才以上の喫煙は合法であるにもかかわらず、喫煙者をまるで犯罪者のごとく扱う昨今の風潮は、行き過ぎのように思えます。喫煙者は多額の税金を納め、非喫煙者はその分税負担が軽くなっています。それなのに何故、喫煙者が嫌われるかといいますと、たばこの煙が健康に悪いからです。

それでは、たばこの無い国は、どのようにすればつくれるのでしょうか。

たばこを無くしてしまうと税収が減りますし、日本たばこ産業という会社が無くなり、それに関連する人たちとご家族が生活に困ってしまいます。

たばこを無くすことは健康には良いことですが、喫煙者の既得権や、たばこに関わる人たちとご家族の生活を守りつつ、たばこの無い国をつくれないのなら、言うは易し、行うは難し、実現は困難ということになります。確かに、急に変えようとすると、多くのいたみを伴います。いたみを吸収するために、長い時間をかけて、達成することを考えてみました。

次号で私のアイデアを紹介します。

(A)