お医者さんの雑学

医師偏在 反対

2016.09.27

医師偏在の実態を把握するため、厚生労働省は医師不足の過不足を地域比較できる指標を新たに導入することを決め、国や都道府県が地域ごとの医師の偏りを的確にとらえ、有効な対策を検討するために活用するという報道がありました。

その関連記事として「東京勤務の若手医師…年収800万円増ならへき地OK、若手医師がへき地に異動するなら、年収が800万近く増えないと満足しない」という東京で勤務している卒後10年未満の医師1302人の調査結果が載っていました。

医師が田舎や都会の医療機関に転職するそれぞれのメリットは、弊社ホームページの「医師転職・求人アドバイス」をご参照ください。

大都市圏に若者が集中する理由としてへき地には仕事が無いからだと言われてきましたが、医者の場合田舎にもたくさん就職先があるにもかかわらず都市に人気が集中しています。

本当の理由は、テレビやインターネットの普及によって都市と田舎の情報に違いが少なくなり、都市生活の方に魅力を感じる若者が多くなったからだと思います。

Coffee Break『続 変える勇気変えない勇気 国民皆保険制度』で国民皆保険制度の精神は、人の命はお金も家柄も地域も関係なく、日本国民である限り平等であると述べたように、偏在を限りなく減らす具体的な努力が重要です。

医師不足についての根本的な解決法はCoffee Breakの『医師不足を解消しよう!』で述べていますので繰り返しませんが、偏在については逆の発想で800万円以上多い給与を支給すれば若手医師がへき地で勤務してもいいと考えているところに着目して、解決法を探ってみてはと思いました。

先生のお考えは?(A)