役割を終えた二重ルール | ABEドクターステーション

役割を終えた二重ルール

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世の中には、法律で定められたルールと、現実に適用されるルールがあります。

私たち生活者に最も身近な二重ルールは、交通違反だと思います。

制限速度を守って走っている車はほとんどありません。誰もが10キロオーバーや、10分の駐車違反で捕まるとは思っていません。しかも、20キロオーバーで捕まっても、運が悪かったということになっています。

もう一つ代表的な二重ルールに、自衛隊の問題があります。

憲法に、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」と書いてあるのに、自衛隊が存在し、奇妙な解釈で合憲ということになっています。

代表的な二つの例をあげましたが、私たちの身のまわりには、いたるところに二重ルールがはびこっています。

その一つひとつをわかり易い一つのルールにしていくことはとても大切なことだと思います。

スピード違反の例でいえば、1キロオーバーで警官に捕まっても文句は言えないのです。守れないルールだからといって、法を破って許されるわけではありません。誰も守っていないし、ほどほどの違反は、裁量権で捕まらないからいいというのであれば、たまたま捕まった人がバカをみるだけです。

一つのルールにするための改善方法としては、実際の走行車両のスピードを調査して、制限速度を実態に合わせて段階的に上げていきます。

それだけでは、さらにスピードを出してしまうのではないかという心配が残りますが、守れるルールに変えたのだから、もしも破ったときは、10キロ未満は1 キロ当たり1万円の罰金、10キロ以上20キロ未満は2万円、30キロ未満は3万円…というぐらいきびしいペナルティーを課してはいかがでしょうか。

現実に即したルールづくりが肝要です。

次に、自衛隊の存在ですが、自衛隊は、戦力であるのは明白なのに、違うと言って、本音と建て前を使いわけています。これでは、子供達を正しく教育できないばかりか、私たち大人も、何が正しくて何が間違いかわからなくなってしまいます。

第二次世界大戦の敗戦処理において、いろいろな二重ルールを生きる知恵として使いわけて、今日の繁栄を築いてくださった諸先輩の辛抱、忍耐、努力には深い敬意を表しますが、時代の変遷とともに、未熟な私たちは二重ルールをうまく使いこなせなくなりました。

スピード違反と同じように、皆がやっているのに、一部の人だけが突然、刑事被告人になってしまう不幸が後をたちません。

私たち、国民一人ひとりが少しずつ努力をして、ルールのずれをうめていくべきだと思います。

子供達に正しいことは正しい、間違ったことは間違いと、はっきり言えるような社会をつくっていこうではありませんか。

憲法については、いずれ稿を改めて私の考えを述べたいと思います。

(A)

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